2013年 01月 26日
『楽園のカンヴァス』 原田マハ著 |
アンリ・ルソーの「夢」と似た絵画「夢をみた」の真偽を問うために、
大富豪に招待された、MoMAの学芸員ティムとルソーの研究者でもある織江。
スイス、バーゼルの大邸宅にて、二人の手にゆだれられた一枚の絵画の真偽。
そのために、読み進められる謎の古書---ルソーの晩年のストーリー。
ストーリーは、バーゼルでの7日間と、そして、古書のストーリーが
メインに書かれていて、全体のストーリーとしては淡泊な感じがしましたが、
古書のルソーのお話にもピカソが出てきたりと、徐々に引き込まれてしまいます。
最後の結末にはほっとした安堵感と、これを読んで、
ルソーの絵に対する情熱、PASSIONが感じられ、
とてもいとおしくなってしまいます。
ルソーがとっても好きになってしまいました。
アート好きにはたまらない本です!
ルソーの絵の中で ”永遠に生きるヤドヴィカ”。
「夢」を観に、ニューヨークまで飛んで行きたい気分です。
by hana_shion
| 2013-01-26 17:59
| Books